京都府 公立高校入試が
大きく変わります
新しい選抜制度をやさしく解説
これまで長く続いた「前期・中期・後期」の3段階制が見直され、前期選抜への一本化という大きな転換を迎えます。何がどう変わるのか、保護者の方も受験生本人も、まず全体像をつかんでおきましょう。
01まず結論:ここが一番の変更点
京都府の公立高校入試は、2027年度(令和9年度)から仕組みが大きく再編されます。もっとも大きな変化は、これまで別々に行われていた「前期選抜」と「中期選抜」が一本化され、新しい「前期選抜」にまとまることです。
「前期・中期・後期」の3段階 → 新しい前期選抜(独自枠+共通枠)に一本化。1回の受検で複数校にチャレンジできるようになり、しくみがシンプルになります。
これまでの制度では、特色を重視する「前期選抜」と、5教科の学力検査で決まる「中期選抜」を別日程で受ける必要がありました。新制度では受検の機会が一本化され、受験生の負担軽減とわかりやすさが意識されています。
02現行制度と新制度をくらべると
3段階の選抜
- 前期選抜(特色・面接・作文など)
- 中期選抜(5教科の学力検査が中心)
- 後期選抜(欠員がある場合)
- 前期と中期を別日程で受検
前期選抜に一本化
- 前期選抜=独自枠+共通枠
- 1回の受検で両方の枠に挑戦可能
- 後期選抜は欠員が出た場合のみ実施
- Web出願を新たに導入
ポイントは、複雑だった選抜の流れが整理され、「前期選抜」という1つの入試の中に2つの評価方法(枠)が用意される形になったことです。次の章で、その2つの枠を見ていきましょう。
03新「前期選抜」の2つの枠
新しい前期選抜は、性格の異なる「独自枠」と「共通枠」の2つで構成されます。それぞれ評価のしかたも、出願できる校数も違います。
- ねらい
- 各校が示す「求める生徒像」に合う生徒を、多角的に選抜する枠。
- 検査内容
- 報告書・統一学力検査に加えて、面接/作文・小論文/実技検査/活動実績などを、学校・学科ごとに組み合わせ。
- 出願できる数
- 1校1学科まで
- ねらい
- 統一された基準で、学力と内申を客観的に評価する枠(現行の中期選抜に近いイメージ)。
- 検査内容
- 報告書+5教科(国・数・英・理・社)の統一学力検査。報告書では実技4教科の評定を2倍にして算出。
- 出願できる数
- 最大3校3学科まで
04志願のしくみ:最大4校4学科
独自枠と共通枠を組み合わせることで、受験生は最大4校4学科まで志願できます。第1志望に思いきって挑みつつ、確実性も確保する——そんな戦略が立てやすくなります。
A高校(1校) + 共通枠
A・B・C高校(最大3校)
同じ高校を独自枠と共通枠の両方で志願することもできます。志望校の選び方の幅が広がる一方で、組み合わせを考える力も必要になります。早めに情報を集めておくと安心です。
05学力検査と報告書(内申点)の配点
共通枠は、5教科の統一学力検査と、中学校の報告書(内申点)の合計で判定されます。目安となる配点は次のとおりです。
| 区分 | 内容 | 配点の目安 |
|---|---|---|
| 学力検査 | 国語・数学・英語・理科・社会(各40点) | 200点 |
| 報告書 | 中1〜中3の評定/実技4教科は2倍で算出 | 195点 |
| 合計 | 学力検査+報告書 | 395点満点 |
※配点は学科や年度によって変わる可能性があります。志望校ごとの正確な配点は、必ず京都府教育委員会や各校の最新の要項でご確認ください。
06入試日程(2027年)
新制度では、Web出願の情報入力から合格発表まで、次のような流れで進みます(2027年度入試の場合)。
07その他の注目ポイント
- Web出願を導入。入学検定料はクレジットカードやコンビニエンスストアでの支払いが可能になります。
- UDフォントを採用。すべての受検者を対象に、読みやすいユニバーサルデザインフォントが入試問題に使われます。
- 募集定員の見直し。総募集定員は前年度より50人減の1万2,365人(全日制・定時制・通信制の合計)。学科改編を行う学校もあります。
- 後期選抜は「欠員時のみ」。前期選抜で定員が埋まった学科では、後期選抜は実施されません。
08保護者・受験生が今からできること
- 内申点を早めに意識する。報告書は中1からの積み重ね。特に実技4教科は2倍換算のため、日々の授業と提出物を大切に。
- 志望校の「求める生徒像」を確認する。独自枠は学校ごとに検査内容が異なります。気になる高校の要項や説明会を早めにチェック。
- 志願の組み合わせを一緒に考える。独自枠と共通枠をどう組み合わせるかで戦略が変わります。家庭でも早めに話し合いを。
- 公式情報を一次情報で確認する。制度は今後さらに詳細が示される可能性があります。京都府教育委員会の発表をこまめに確認しましょう。
09よくある質問(FAQ)
いつの入試から新制度になりますか?
「独自枠」と「共通枠」は両方に出願できますか?
中期選抜がなくなると、5教科の学力検査もなくなるの?
内申点(報告書)の重要性は上がりますか?
後期選抜は必ずありますか?
この記事のまとめ
- 2027年度から「前期・中期・後期」の3段階制が見直され、前期選抜に一本化。
- 前期選抜は独自枠(1校)+共通枠(最大3校)で構成され、最大4校4学科に挑戦できる。
- 共通枠は5教科の学力検査(200点)+報告書(195点)で判定。実技4教科は2倍換算。
- Web出願の導入、UDフォント採用など、受検しやすさの工夫も。
- 詳細は今後も更新される可能性があるため、公式の最新情報を必ず確認を。
- 京都府教育委員会「京都府公立高等学校の新しい入学者選抜制度について」
https://www.kyoto-be.ne.jp/koukyou/cms/?p=7529 - リセマム「【高校受験2027】京都府公立高、選抜要項公表」(2026年9月1日)
- 京都新聞「【速報】京都の公立高校『2027年度入試』の募集…」(2026年)
- KEC・ゴールフリー等 各進学塾の制度解説ページ
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