令和9年度(2027年度)から変わる、京都の公立高校入試制度

令和9年度/2027年度〜

京都府 公立高校入試が
大きく変わります
新しい選抜制度をやさしく解説

これまで長く続いた「前期・中期・後期」の3段階制が見直され、前期選抜への一本化という大きな転換を迎えます。何がどう変わるのか、保護者の方も受験生本人も、まず全体像をつかんでおきましょう。

対象:2027年(令和9年)春に入学する受験生から / 本記事は2026年9月時点の公表情報にもとづく解説です

01まず結論:ここが一番の変更点

京都府の公立高校入試は、2027年度(令和9年度)から仕組みが大きく再編されます。もっとも大きな変化は、これまで別々に行われていた「前期選抜」と「中期選抜」が一本化され、新しい「前期選抜」にまとまることです。

ひとことで言うと

「前期・中期・後期」の3段階 → 新しい前期選抜(独自枠+共通枠)に一本化。1回の受検で複数校にチャレンジできるようになり、しくみがシンプルになります。

これまでの制度では、特色を重視する「前期選抜」と、5教科の学力検査で決まる「中期選抜」を別日程で受ける必要がありました。新制度では受検の機会が一本化され、受験生の負担軽減とわかりやすさが意識されています。

02現行制度と新制度をくらべると

これまで

3段階の選抜

  • 前期選抜(特色・面接・作文など)
  • 中期選抜(5教科の学力検査が中心)
  • 後期選抜(欠員がある場合)
  • 前期と中期を別日程で受検
これから

前期選抜に一本化

  • 前期選抜=独自枠共通枠
  • 1回の受検で両方の枠に挑戦可能
  • 後期選抜は欠員が出た場合のみ実施
  • Web出願を新たに導入

ポイントは、複雑だった選抜の流れが整理され、「前期選抜」という1つの入試の中に2つの評価方法(枠)が用意される形になったことです。次の章で、その2つの枠を見ていきましょう。

03新「前期選抜」の2つの枠

新しい前期選抜は、性格の異なる「独自枠」と「共通枠」の2つで構成されます。それぞれ評価のしかたも、出願できる校数も違います。

SCHOOL-ORIGINAL
ねらい
各校が示す「求める生徒像」に合う生徒を、多角的に選抜する枠。
検査内容
報告書・統一学力検査に加えて、面接/作文・小論文/実技検査/活動実績などを、学校・学科ごとに組み合わせ。
出願できる数
1校1学科まで
COMMON
ねらい
統一された基準で、学力と内申を客観的に評価する枠(現行の中期選抜に近いイメージ)。
検査内容
報告書+5教科(国・数・英・理・社)の統一学力検査。報告書では実技4教科の評定を2倍にして算出。
出願できる数
最大3校3学科まで
あわせ技のポイント: 独自枠で不合格となった場合も、共通枠の選抜対象として自動的に評価されます。1回の統一学力検査を、両方の枠の判定にいかす形です。

04志願のしくみ:最大4校4学科

独自枠と共通枠を組み合わせることで、受験生は最大4校4学科まで志願できます。第1志望に思いきって挑みつつ、確実性も確保する——そんな戦略が立てやすくなります。

志願イメージ(一例)
独自枠
A高校(1校)
共通枠
A・B・C高校(最大3校)
合計 最大 4 校 4 学科にチャレンジ可能

同じ高校を独自枠と共通枠の両方で志願することもできます。志望校の選び方の幅が広がる一方で、組み合わせを考える力も必要になります。早めに情報を集めておくと安心です。

05学力検査と報告書(内申点)の配点

共通枠は、5教科の統一学力検査と、中学校の報告書(内申点)の合計で判定されます。目安となる配点は次のとおりです。

共通枠の配点イメージ(1教科あたり・満点)
区分内容配点の目安
学力検査国語・数学・英語・理科・社会(各40点)200点
報告書中1〜中3の評定/実技4教科は2倍で算出195点
合計学力検査+報告書395点満点
見落とし注意: 音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科は、報告書上で2倍に換算されます。5教科の勉強だけでなく、実技教科の授業や提出物にもしっかり取り組むことが、これまで以上に大切です。

※配点は学科や年度によって変わる可能性があります。志望校ごとの正確な配点は、必ず京都府教育委員会や各校の最新の要項でご確認ください。

06入試日程(2027年)

新制度では、Web出願の情報入力から合格発表まで、次のような流れで進みます(2027年度入試の場合)。

2026年12月8日〜14日
Web出願システム(試行版)の入力期間
2027年1月12日〜18日
出願情報の入力
2027年2月3日〜5日
出願期間
2027年2月18日
統一学力検査(5教科)
2027年2月19日
学校ごとの個別検査(面接・実技・独自検査など)
2027年2月24日・25日
追検査(やむを得ず受検できなかった場合)
2027年3月5日 午後2時
合格発表
3月下旬(予定)
後期選抜(欠員が生じた場合のみ実施)

07その他の注目ポイント

  • Web出願を導入。入学検定料はクレジットカードやコンビニエンスストアでの支払いが可能になります。
  • UDフォントを採用。すべての受検者を対象に、読みやすいユニバーサルデザインフォントが入試問題に使われます。
  • 募集定員の見直し。総募集定員は前年度より50人減の1万2,365人(全日制・定時制・通信制の合計)。学科改編を行う学校もあります。
  • 後期選抜は「欠員時のみ」。前期選抜で定員が埋まった学科では、後期選抜は実施されません。

08保護者・受験生が今からできること

  • 内申点を早めに意識する。報告書は中1からの積み重ね。特に実技4教科は2倍換算のため、日々の授業と提出物を大切に。
  • 志望校の「求める生徒像」を確認する。独自枠は学校ごとに検査内容が異なります。気になる高校の要項や説明会を早めにチェック。
  • 志願の組み合わせを一緒に考える。独自枠と共通枠をどう組み合わせるかで戦略が変わります。家庭でも早めに話し合いを。
  • 公式情報を一次情報で確認する。制度は今後さらに詳細が示される可能性があります。京都府教育委員会の発表をこまめに確認しましょう。

09よくある質問(FAQ)

いつの入試から新制度になりますか?
2027年度(令和9年度)入試から、つまり2027年春に高校へ入学する受験生からが対象です。それより前の学年は、これまでの制度が適用されます。
「独自枠」と「共通枠」は両方に出願できますか?
できます。独自枠は1校1学科まで、共通枠は最大3校3学科まで出願でき、組み合わせると合計で最大4校4学科に志願できます。独自枠で不合格の場合も、共通枠で自動的に評価されます。
中期選抜がなくなると、5教科の学力検査もなくなるの?
いいえ。中期選抜という枠組みはなくなりますが、5教科(国・数・英・理・社)の統一学力検査は新しい前期選抜(共通枠)の中で引き続き実施されます。学力検査の重要性は変わりません。
内申点(報告書)の重要性は上がりますか?
実技4教科を2倍にして算出するしくみが引き継がれるため、内申点の比重は大きいままです。中1からの成績が積み重なるので、早い段階からの取り組みが重要です。
後期選抜は必ずありますか?
前期選抜で定員に欠員が生じた学科でのみ、後期選抜が実施される予定です。人気校では実施されない可能性もあるため、前期選抜での志願計画がより大切になります。

この記事のまとめ

  • 2027年度から「前期・中期・後期」の3段階制が見直され、前期選抜に一本化
  • 前期選抜は独自枠(1校)+共通枠(最大3校)で構成され、最大4校4学科に挑戦できる。
  • 共通枠は5教科の学力検査(200点)+報告書(195点)で判定。実技4教科は2倍換算
  • Web出願の導入、UDフォント採用など、受検しやすさの工夫も。
  • 詳細は今後も更新される可能性があるため、公式の最新情報を必ず確認を。
参考・出典
  • 京都府教育委員会「京都府公立高等学校の新しい入学者選抜制度について」
    https://www.kyoto-be.ne.jp/koukyou/cms/?p=7529
  • リセマム「【高校受験2027】京都府公立高、選抜要項公表」(2026年9月1日)
  • 京都新聞「【速報】京都の公立高校『2027年度入試』の募集…」(2026年)
  • KEC・ゴールフリー等 各進学塾の制度解説ページ
※本記事は2026年9月時点で公表されている情報をもとに、一般向けにわかりやすくまとめた解説です。配点・日程・名称などの詳細は今後変更される可能性があります。実際の出願・受検にあたっては、必ず京都府教育委員会および各高校が公表する最新の公式資料をご確認ください。

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