「自習」で何をすべきか

ITTO個別指導学院

中学生の「自習」、何をすればいいのか。
学年別にやることを整理しました

「机には向かっているのに、成績が上がらない」——保護者の方からいちばん多くいただくご相談です。自習は時間の長さではなく、やる内容と順番で結果が変わります。中1・中2・中3それぞれで優先すべきことと、ご家庭での関わり方をまとめました。

保護者の方向け学年別保存版
この記事の内容
  • 自習で成果が出ない3つの原因 /まず避けたいこと
  • 全学年共通「自習の基本の型」 /3ステップ
  • 中学1年生の自習 /習慣の土台をつくる
  • 中学2年生の自習 /差がつく学年を仕組みで乗り切る
  • 中学3年生の自習 /入試までを逆算する
  • 学年別・時間と重点科目の一覧
  • ご家庭でできる3つのサポート
  • 「家では集中できない」場合 /自習室のご案内
目次

自習で成果が出ない、3つの原因

やる気がないわけでも、能力が足りないわけでもない。それでも自習が結果に結びつかないお子さまには、共通するパターンがあります。まずはここを外すことが出発点です。

  • 1. 時間で管理してしまう「今日は2時間やった」は、残念ながら成果ではありません。測るべきは「何問できるようになったか」。時間を目標にすると、机に座っているだけの時間が増えていきます。
  • 2. ノートをきれいにまとめる教科書を色ペンで写す作業は、達成感はあっても記憶にはほとんど残りません。これは学習ではなく作業です。覚えたいなら、書き写すより「何も見ずに思い出す」時間を取ること。
  • 3. 丸つけをして、そのまま閉じるいちばん多いのがこれです。間違えた問題を放置すれば、次のテストでも同じ問題を落とします。自習の価値は、間違いを見つけたあとの10分で決まります。

全学年共通・自習の「基本の型」

学年が変わっても、自習の骨組みは同じです。この3ステップを毎回なぞるだけで、同じ時間でも身につく量が変わります。お子さまが自習のやり方に迷っているようなら、まずこの型を渡してあげてください。

そのまま使える 自習の3ステップ
  1. 前回できなかった問題から始める5〜10分新しい範囲に入る前に、前回×だった問題をもう一度解きます。ここを飛ばすと、勉強量は増えるのに定着はしません。逆にこの習慣だけで、テストの取りこぼしは確実に減ります。
  2. 今日の範囲を、答えを見ずに解く30〜60分分からない問題で止まったら、印をつけて次へ。すぐ答えを見ると「分かった気」になって終わります。まずは最後まで自力で通すこと。
  3. 丸つけをして、間違いを3つに分ける10分①ケアレスミス ②やり方を忘れていた ③まったく分からない——この3つに分けます。①は解き直し、②は解説を読んで再挑戦、③だけを先生への質問に回す。これで質問の質が上がり、限られた時間が有効に使えます。

学年別・自習でやるべきこと

ここからが本題です。同じ「自習」でも、中1と中3ではやるべきことがまったく違います。お子さまの学年のブロックをご覧ください。

中学1年生 ― 習慣の土台をつくる KEY:毎日続く形にする

平日
60〜90分
休日
90〜120分
重点
英語・数学
テスト対策
2週間前から

中1でいちばん大切なのは、点数よりも「毎日同じ時間に机に向かう形」ができることです。この学年でついた習慣は、そのまま3年間もちます。逆に「テスト前だけやる」パターンが固定してしまうと、中2で学習範囲が広がったときに対応できません。

教科ごとの優先順位

  • 英語最優先です。中1の英語は積み残すと後から戻れない教科。単語は1日10語を毎日、必ず書いて覚える。be動詞と一般動詞の区別があいまいなまま進むと、中2の文法で確実につまずきます。
  • 数学正負の数、文字式、方程式。ここは速さより正確さ。途中式を省く子は必ずミスが出ます。「暗算でやらない」を約束事にするだけで平均点が変わります。
  • 国語漢字と語句を、学校のワークで定期的に。読解の練習は後からでも間に合いますが、語彙の不足は全教科に響きます。

定期テストの進め方

2週間前から着手し、学校のワークは1周ではなく2周。1周目は全問、2周目は間違えた問題だけ。これがテスト勉強の基本形で、以降3年間ずっと使えます。

保護者の方へこの学年は「やり方」を教える時期です。結果を評価するより、取りかかる時間帯が安定しているかを見てあげてください。「夕食後すぐ」など、決まった時刻に始まる形ができていれば順調です。

中学2年生 ― 差がつく学年を、仕組みで乗り切る KEY:復習を固定化する

平日
90分
休日
120〜150分
重点
英語・数学・理科
テスト対策
2〜3週間前から

中2は、3年間でもっとも成績差が開く学年です。理由はシンプルで、学習量が一気に増えるのに、勉強のやり方を中1のまま使い続けてしまうから。「中だるみ」と言われる現象の中身は、意欲の低下より方法が量に追いついていないことです。

教科ごとの注意点

  • 英語不定詞・動名詞・比較・受け身と、文法項目が一気に増えます。チェックの仕方は簡単で、教科書の本文を音読して、和訳できるか。これができていれば文法は入っています。
  • 数学連立方程式、一次関数、図形の証明。とくに一次関数は高校入試でもよく問われる単元で、ここのつまずきは3年で大きく響きます。
  • 理科化学変化の計算、電流。「暗記科目」と考えて後回しにすると、3年で取り返すのが最も大変な教科になります。計算問題は数学と同じ扱いで練習を。

この学年でいちばん効く習慣

週末に30分、「その週に間違えた問題だけ」をやり直す時間を固定すること。曜日と時刻を決めて、カレンダーに入れてしまうのがコツです。中2はやることが増えるぶん、気合いではなく仕組みで回す発想に切り替える学年です。

保護者の方へ成績が下がったときに叱っても、原因がやり方にある場合は改善しません。「何が分からなくなっているか」を一緒に特定するほうが早い。学校のワークを開いて、×がついたまま放置されているページを探すのが、いちばん確実な見つけ方です。

中学3年生 ― 入試までの時間を逆算する KEY:時期で内容を切り替える

平日
120分以上
休日
180分以上
重点
1・2年の復習+入試演習
テスト対策
報告書に直結・最優先

中3の自習は、時期によってやることを切り替えるのが最大のポイントです。一年を通して同じ勉強を続けてしまうと、どこかが必ず間に合いません。

時期別・何をやるか

  • 〜夏1・2年の復習が最優先。とくに英語と数学。入試問題の大半は1・2年の範囲から出るため、ここを固めないまま演習に進んでも点は伸びません。焦って過去問に入るのは逆効果です。
  • 9〜11月実戦演習へ移行。ただし定期テストと内申も最後まで評価に関わります。「入試対策だから定期テストは捨てる」は避けてください。両立が必要な、いちばん忙しい時期です。
  • 12月〜過去問と弱点の絞り込み。この時期に新しい教材を増やさないこと。やってきた教材の×だけを回し、解ける問題を確実に取る練習に絞ります。

京都府の公立高校入試は、新制度に変わります

2027年(令和9年)春に入学する受験生から、京都府の公立高校入試制度が変わります。これまでの前期・中期・後期という3段階が前期選抜に一本化され、1回の受検で「独自枠」と「共通枠」の両方に挑戦できる形になります。独自枠は1校1学科まで、共通枠は最大3校3学科まで出願でき、合計で最大4校4学科に志願できます。

  • 共通枠報告書+5教科(国・数・英・理・社)の統一学力検査。配点の目安は計395点で、学力検査200点・報告書195点。当日の点数と報告書がほぼ同じ重みという点が、自習の組み立てに直結します。
  • 独自枠報告書・統一学力検査に加えて、面接/作文・小論文/実技検査/活動実績などを、学校・学科ごとに組み合わせて実施。志望校が固まったら、必要な検査を早めに確認してください。
  • 後期選抜欠員が生じた場合のみ実施される予定です。「あとで受け直せる」前提では計画を立てられません。

この制度で、自習の優先順位はこう変わる

ポイントは2つです。ひとつは、報告書が学力検査とほぼ同じ配点を占めること。3年生の定期テストと提出物は、すでに入試の一部だと考えてください。もうひとつは、報告書では音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科が2倍に換算される点です。5教科だけに絞った自習は、この制度では不利になります。実技教科のテスト前にも、必ず時間を取ってください。

日程は、2027年1月12日〜18日に出願情報の入力、2月18日に統一学力検査、2月19日に個別検査、3月5日午後2時に合格発表が予定されています。制度は変更の初年度にあたるため、報告書の対象学年や各校の検査内容を含む詳細は、京都府教育委員会の最新の発表と中学校からの案内を必ずご確認ください。

保護者の方へ志望校の話は、偏差値や判定より「なぜその学校に行きたいか」から始めてください。理由がはっきりしている生徒は、模試の結果が悪かったときの立ち直りが早い。一方で、模試の判定に一喜一憂して声をかけすぎると、かえって手が止まります。

学年別・時間と重点科目の一覧

学年平日休日重点科目この学年のテーマ
中160〜90分90〜120分英語・数学毎日続く形をつくる
中290分120〜150分英語・数学・理科復習を仕組みにする
中3120分以上180分以上1・2年の復習+演習時期で内容を切り替える

※時間はあくまで目安です。部活動や通塾の状況によって変わりますので、「毎日確保できる現実的な時間」から逆算してください。短くても毎日続くほうが、長時間を週末にまとめるより結果が出ます。なお重点科目は自習時間の配分の目安で、実技4教科を含む他の教科を軽視してよいという意味ではありません(京都府の新しい入試制度では実技4教科が報告書上で2倍に換算されます)。

ご家庭でできる3つのサポート

自習は本人の作業ですが、環境と声かけで成果は大きく変わります。手間のかからないものから3つに絞りました。

  • 1スマホを、勉強する部屋の外に置く

    これがいちばん効果があります。通知が来なくても、手の届く場所にあるだけで集中力は落ちます。「自習の間はリビングの充電器に置く」といったルールを、本人と決めてください。禁止ではなく置き場所を決める形にすると続きます。あわせて、机の上には今日やる教材だけを出すようにします。

  • 2「勉強した?」ではなく「今日はどこをやったの?」

    前者はyes/noで終わり、しかも責める響きになります。後者なら、本人が内容を言葉にするので、それ自体が復習になります。答えられないときは、やった範囲があいまいなサイン。叱る場面ではなく、範囲の決め方を一緒に見直す場面です。

  • 3点数ではなく「間違い直しをしたか」を見る

    テストの点は、努力から2か月ほど遅れて出てきます。点数だけを評価していると、やっている最中の努力が報われません。「×を直したか」という、本人がコントロールできる部分を確認してあげてください。ここを褒められた生徒は、間違いを隠さなくなります。

「家では集中できない」場合 ― 自習室のご案内

ここまでお読みいただいて、「やることは分かったが、家ではどうしても続かない」というご家庭も多いと思います。それは意志の弱さではなく、環境の問題です。誘惑がなく、周りが勉強している場所に行くほうが、はるかに早く解決します。

ITTO個別指導学院では、教室の自習スペースをご利用いただけます。分からない問題をその場で質問できるので、「③まったく分からない」で手が止まる時間がなくなります。自習のやり方そのものについても、お子さまの状況に合わせて一緒に組み立てます。

自習スペースのご利用についてITTO個別指導学院
開放時間
平日 16:00〜22:00 ※テスト期間等は土日も解放します。
対象
塾生 ※無料
できること
学習計画の相談・質問対応「今日は何をやるか」から相談していただけます。手が止まったときは、その場で質問できます。

「家で集中できない」「自習のやり方が分からない」
——学習相談だけでも、お気軽にどうぞ。

お電話でのご相談・お問い合わせ075-955-7118

お子さまの学年と、いま困っていることをお聞かせください。

よくあるご質問

結局、1日何時間やれば十分なのでしょうか?

目安は本文の一覧表のとおりですが、時間よりも「毎日続く長さかどうか」を基準にしてください。中1で急に3時間を設定しても続きません。60分を毎日続けられる子は、3時間を週1回やる子より確実に伸びます。まずは現実的な長さで固定し、慣れてから増やすのが順序です。

ノートまとめは、やはり無駄なのでしょうか?

「教科書を写すだけ」のまとめは効果が薄いです。一方で、間違えた問題だけを集めた自分用のノートは非常に有効です。同じ「まとめ」でも、写す作業か、自分の弱点を集める作業かで価値がまったく変わります。後者に切り替えてあげてください。

塾に通っていても、自習は必要ですか?

必要です。授業で「分かる」ことと、テストで「できる」ことの間には、自分で解く時間が必ず入ります。指導の時間はやり方を身につける場、自習はそれを自分の力に変える場、と役割が分かれています。当塾でも、授業と自習の両輪で計画を立てています。

本人がまったくやろうとしません。どうすれば?

多くの場合、意欲以前に「何をやればいいか分からない」状態です。範囲が決まっていない勉強は、大人でも始められません。「今日は数学のワークのp.42〜43だけ」というところまで具体化すると、動き出すお子さまは少なくありません。それでも進まない場合は、学習の状況を一度お聞かせください。

自習の質は、才能ではなく手順で決まります。前回の×から始める、答えを見ずに解く、間違いを3つに分ける——この型を身につけた生徒は、学年が上がっても自分で勉強を組み立てられるようになります。

お子さまの学年に合った自習の進め方について、個別にご相談いただけます。まずはお気軽にお電話ください。

※学習時間の目安・教科の優先順位は、一般的な中学校の学習内容と当学院での指導経験に基づく記載です。お子さまの状況により最適な進め方は異なります。京都府公立高校入試の新制度(2027年春入学の受験生から適用)に関する記載は現時点で公表されている内容に基づくものです。配点・日程・各校の検査内容は変更される可能性がありますので、京都府教育委員会の最新の発表および在籍中学校からの案内を必ずご確認ください。

**************************

公式LINE、Instagramもやってます💭
イベントや入試にまつわるお話、塾の様子などを発信していきますので、ぜひお友達登録をお願いします!
お友達登録はこちらから☞ https://lin.ee/UQ8d0YB

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる